BELEGA ASIA(ベルーガアジア)の投資詐欺被害にあったサラリーマンの日記

ベルーガアジアの投資詐欺被害にあいました。つらいですが、この経験を今後の教訓として生かすため、今回経験した詐欺師の手口を皆さんに可能な範囲で公開します。そして同類の投資詐欺業者のサイト、およびステマブログなどを徹底批判していきます。投資詐欺業者を一つ一つつぶしていきましょう。

ベルーガアジアの資産運用は取引履歴に架空取引を羅列する詐欺だった!その検証1

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では、ベルーガアジアの資産運用では取引記録は架空取引の羅列となぜ言えるのか、まずは実際の取引履歴を示してみましょう。

エディンソンⅢは最後2016年1月4日に証拠金残高 0に強制的に操作されていましたが、その直前2015年年末時点での最新の取引履歴は以下のとおりでした。

 

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 左上の小さい表について説明すると、上から順にBalance(剰余金、口座残高)225177.99(単位はすべてUSD)、Total  Deposits(総預金、入金した投資資金)43379.79、Credit(証券会社から賦与された入金ボーナス)2168.98、Rollover(繰り越された含み損益)-384.67、Close P& L (決済された取引の総合の損益)180013.89 となっています。その下の大きい表の英語を左から順に翻訳するとOpen Date(取引開始日)、Close Date(取引終了日)、Symbol(取引項目、nzd/usdなど)、Amount(取引量)、Open Rate(取引開始時刻)、Close Rate(取引終了時刻)、P&L(損益)となります。

 この週の取引は13回で、すべての取引で利益を出しています。損失を出した取引は1回も記録されていません。つまり勝率は100%!確かにこれは怪しすぎます。

いくら優秀なヘッジファンドでも勝率100%なんてありえないです。しかもこの週だけでなく、これ以前もずっとこんな感じでした。弁護士さんが架空取引を強く疑うのはもっともです。

では、次に示すのは残高が 0(ゼロ)になった時の取引記録です。f:id:yoriki2976:20160518155636p:plain

2016年1月4日に取引を終了した5回の取引でBalance(口座残高)をきれいに0にしています。しかも、1回の取引での損失額が5384から56872の範囲となっています。その前の週の、1回の取引での利益額は151から2479の範囲です。5回の損失を出した取引のうち、4回は損失額がおよそ45000から56800と、前の週の1回取引での最大利益額2479の19倍から22倍です。これまでの取引での1回の取引での損益額とかけ離れた大きい損失の数字は、意図的に操作されていると考えるのは当然です。しかも、口座残高がきれいに0になるなんて不自然すぎます。為替相場は特定の人が値動きを操作することはよほど大口の機関投資家でない限り、できないはずです。つまり、実際に行われた取引だけを記載しているならば、取引の結果、口座残高がきれいに0になることは99.99%あり得ないのです。

それと、1月4日に記録された大幅な損失を出す取引はいずれも、USD/CAD sellでしたね。ではUSD/CADの昨年5月から今年1月の値動きを見てみましょう。

 

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確かに昨年5月から今年1月までは、USD/CAD sell(カナダドルを買って米ドルを売る)取引で損失を出す(USD/CAD比が上昇する)値動きをしている期間が長いです。ですが、為替相場が急激に動いたわけではありません。ですので、ベルーガアジアが顧客に推奨してきた資産運用が、ベルーガ関係者の説明していたとおりに「ヘッジファンド会社が作った優秀な自動売買システム」で運用しているならば、6月にはUSD/CAD比が上昇することによって損失が発生し拡大し続けているわけですから、この時点で損切り決済するはずです。ヘッジファンド会社が、取引により損失が拡大しつつあるときに損切り決済をしない自動売買システムなんて作るわけないじゃないですか。ですから、昨年5月から今年1月までUSD/CAD sellのポジションを保有し続けて、早期に損切りせずに塩漬け状態にして膨大な損失を出す取引は、ベルーガ関係者が顧客の証拠金残高を0にすることにより出金拒否を正当化し逃げるために、意図的に作り出した架空取引ではないかと疑うのが当然です。

 

ところで、皆さんの中に気づいた人がいるかもしれませんが、上方に表示した2つの取引履歴とその時点での口座残高などの一覧表をみれば、架空取引であることの有力な情報があります。

2015年年末時点でのRollover(未決済の含み損益) -384.67とあります。その後、2016年1月4日の5つの取引で大きい損失をだす決済の取引を記録しています。その日に決済された取引の開始日は2015/05/22、2015/09/29、2015/09/29、2015/06/12、2015/05/22です。いずれも取引開始日は2015年12月よりかなり前の時期です。ということは実際にこう言った取引を実行していたのであれば、これらの損失のほとんどは2015年年末時点でRollover(未決済の含み損益)に含まれているのが当然ですよね。でも、2015年年末時点でのRolloverは-384.67と記載されています。2016年1月4日に記録された5回の取引での損失は、-56872.61, -45516.83, -51674.34, -51674.34, -5384.21です。それらの合計は-211122.33ですから、その数値に対して2015年年末のRolloverの数値は0.0018%ということになりますね。

あれ、おかしくないですか?おかしいでしょう。2015年年末時点で大きい含み損失のポジションを保有していながら、年末に表示されたRollover(含み損益)にその含み損失の金額を反映させないなんて、まさに詐欺的行為じゃないですか!?

まさに、決定的な矛盾ですね。

これこそが、「2016年1月4日に決済された大幅な損失を出す5つの取引の取引記録は年末時点では存在せず、2015年年末時点では開始されていなかった取引を2016年1月4日以降に新たに人為的に付け加えて記載した、架空取引である」という決定的な証拠と言えるでしょう。

 

では、次回は自動売買システム・エディンソンⅡで運用していた口座について、今回と同様に検証いたします。